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 ボックスのタイトル : ひとり言
 題名 : 放射線バトル@

 

茨城県の県南と千葉県北西部、そして東京都の北東部に至る広範囲で放射線量が高い状況が続いています。ホットスポットと呼ばれています。原発から200km以上離れている首都圏で、なぜ放射線量が高くなるのでしょうか。

 

原発で水蒸気爆発が起きた際、濃い放射性物質は、まず福島県北西部に降り注ぎました。飯舘村を始めとする地域は避難区域になりました。その後、一旦は海上に流されたチリは風向きの関係で関東西部に上陸。そのまま通過すればいいものを、3月21日ごろ運悪くこの地域に雨が降り、放射性物質が大地に撒き散らされてしまった、という見解のようです。

 

事の発端は千葉県柏市にある東京大学の柏キャンパス。

震災前から継続的に放射線量を測っていた東大は、雨を境に数値が8倍にも跳ね上がったと発表。寝耳に水の柏市民は半信半疑。国の発表では「問題ない」の一点張りででした。

やがて個人で放射線測定器を購入する人たちが増加し、おのおのが計測した値をネットに公開し始めました。その数値は国や県の発表より高い。やがて、私が住む茨城県南でも値が高い事が分かってきました。

 

国や県の測定では固定局やモニタリングカーを使っています。高さ5m〜15mなど、背丈より高い位置で計測していることが多く、そのせいか数値は低めに出ています。国が被ばく基準を20倍に引き上げこともあり、すべての自治体が「基準以下なので安全」と胸を張り出しました。

新基準の是非については専門家の間でも賛否両論ですが、私は20ミリシーベルト/年まで安全だとは考えていません。それなりの被ばくを受け、体にダメージを受けないはずがないと思っています。特に子供への影響は大人の3倍と言われています。自分はまだしも、子供は被ばくから守らないといけません。

 

福島に比べれば低いのに大騒ぎしなくても…という意見もあると思いますが、福島は国が認めた放射線の被災地域です。たいへんな状況であることも理解しています。

しかし関東の場合、今でも放射線の被害がない地域とされ、国や自治体は行動してくれません。「安全」というアナウンスを繰り返すばかりです。国や自治体がやってくれないなら、自分の力で除染したり、促したりするしかありませんね(こういう行動も、役所は風評被害と決めつけるのですから困ったものです)。

 

自宅は自分の手で除染作業できますが、子供たちの通う学校が無頓着では困ります。自宅の除染を進めながら、まずは見えない敵(放射能)を見えるようにするため、東京・秋葉原で簡易放射線測定器を購入。4万円以上投資しましたが、この先の闘いでは必要な機器ですから仕方ありません。

 

数値を測りながら、身の回りの除染を進めていきます。

 

 

1.放射線量の測定

 

簡易測定器の場合、誤差は±20%程度あるそうです。正確ではないにせよ相対的な強弱は分かります。1分間の計測を3回繰り返し、その平均を求めることにしました(単位はマイクロシーベルト/時)。

 

自宅前のアスファルト1mでは概ね0.3。この地域の空間放射線量では平均的な値です。中性洗剤と水を撒き、デッキブラシでゴシゴシこすると半分以上のセシウムが落せます。この計測は擦ったあとなので、本来はもっと高かったのかもしれません。

家屋の中は0.1程度で、ほとんど無視できる範囲でした。

 

問題は学校です。

日曜日、娘をバイクに乗せて小学校に到着。正門前、校庭、砂場、側溝など、意地悪な場所も加えて測定開始。

コンクリート上(1cm) 0.4

草むら(1cm)     0.6

グラウンド(1cm)   0.7

概ね高めの数値が出てきます。

草むらは先日、学校の行事で生徒たちが草むしりをした場所で、作業前はもっと高かったはずです。生徒たちはマスクもせず、素手でやらされていたと聞き、ちょっと唖然。

 

その後グラウンドの奥に雨の流れた痕を発見。

 

ここは高そうだと思い計測してみると、

 

 

 

・・・1.01

 

 

 

た、高い。

 

放射性物質が雨で流れた場所や水たまりは集中しやすいのでしょう。

近所にある市役所の側溝も計測しました。

やはり1.3もあります。

1マイクロ以上は見捨てておけません。

 

 

その後、子供たち集まる公園に移動。

木の根元(1cm)    0.33

木のない土の上(1cm) 0.68

砂場の砂(1cm)    0.30

側溝の蓋(1cm)    0.74

 

学校のデータと合わせると傾向がわかります。

数値が高い順に並べてみます。

 

@側溝や雨どい(雨が集まって溜まる場所)

A雨が流れる通り道や屋根の上

B雨ざらしの土の上

C雨ざらしのコンクリートの上

D雨に濡れない土の上

E雨に濡れないコンクリートの上

F砂場の砂

 

特に干あがった水たまりや側溝は危険です。周囲の3倍はあります。砂場が低いのは子供たちが砂を掻き回すためでしょう。

 

これらのデータを表にまとめ、小学校の校長に提出しました。学校も真摯に受け止め、出来うる範囲で子供たちの安全を守ると約束してくれました。今後の対応に期待しましょう。

 

 

 

2.除染

 

これは黄砂や火山灰などと同じ処理でいけそうです。

積もっている放射性物質は、水蒸気爆発で3月に降り積もったチリがほとんどで、それ以降の追加分は比較にならないほど低いそうです。つまり一度洗い流せば(再爆発しないかぎり)二度と作業しなくていいレベルになると思われます。

 

前述したように、中性洗剤と水を捲いてブラシで擦り、水で洗い流すだけでも相当な量を洗い流せます。線量計は周囲の放射線の影響も受けるため、数値としては半分まで下がらない場合もありますが、気長にやっていれば相対的に下がってくるはずです。

 

雨に起因する場所を重点に擦り落とせば効果は絶大です。

 

次の課題は公園ですね。どうやって処理しましょうか。

 

(つづく)

 

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