バイクの遍歴を書いたらクルマの遍歴も書きたくなりました。
細かい部分は忘れてしまったため、データに関しては調査しながら精度を高めていきたいと思います。画像も一部は暫定です。
日産ブルーバードSSSターボ 1800cc(5速MT・白)
大学4年の春、中古で購入。5年落ちの1981年式あたりだったでしょうか。プライスは58万(諸費用別)。クルマ情報誌で同車を見つけて千葉県浦安市まで行って契約してきました。5速マニュアルシフト車です。
若いにも係らず、なぜセダン? 仲間たちにも不思議に思われたようですが、父親が同年式の色違い(ターボなし)に乗っていて愛着があった事と、仲間と荷物を乗せやすいセダンがよかったという理由がありました。
このブルーバードは910型と言って歴代で最も売れたブルーバードです。18か月くらい販売台数トップを独占していました。
ブルーバードは昔からラリーなどで使われ、セダンでもスポーツ性能に拘っていたのです。よって910もその血を受け継いでおり、SSS(スーパースポーツセダン)の名が継承されているのです。
中でもターボ搭載車のスポーツ性は群を抜き、当時「ドッカンターボ」と呼ばれた爆発的な加速は感動すら覚えました。パワステなど搭載されていない時代の車ですから運転で筋肉も鍛えられました(笑)。
しかし低年式ゆえ故障も多く、電気系、冷却系、排気系などが壊れる度に修理に出していました。おかげでクルマの構造に詳しくなり趣味の一つになりました。
3年ほどで下取りされていきましたが、充実した青春時代を支えてくれた事に感謝しています。
ホンダ・CR−X Si 1600cc(5速MT・黒)
社会人になりブルーバードを超えるスポーツ車が欲しくなりました。
ちょうど登場した新型CR−Xのデザインに一目ぼれ。動力性能もスポーツ的で申し分なし。
値段はシビックより高めでツインカムエンジン車は150万からでしたが、ホンダのディーラーに通い、値切ったりしながら手に入れた人生初の新車です。
全長は3.7m。今の軽自動車より短い全長は、前輪と後輪の距離(ホイールベース)が短いため、クルクルと小回りが利いて小気味よい。さらにスポーツ指向に振った足周りはガッチガチに固め。急カーブでも車体が傾く(ロール)ことなく道路に這いつくばって抜けていきます。そのフィールを当時のマスコミは「オン・ザ・レール感覚」と表現しています。
車重も軽自動車より軽い900キロ程度。
バイクのように吹け上がるエンジンは軽いクラッチとパワステにも助けられ、加速やコーナーリングは大型スポーツカーも追い回せるほどでした。
天井のサンルーフの解放感も素晴らしく、夏でもエアコンを使うことはあまりなかったです。後部座席は緊急用程度でほとんど二人乗りですが、あまり困るシチュエーションはありませんでした。
4年半ほど乗り、80万以上の高査定で下取りされていきました。もう一度乗りたいクルマの筆頭です。
ホンダ・プレリュード Si 2200cc(5速MT・赤)
CR−Xの車体がギシギシと軋むようになり、下取りが高いうちに買い替えることにしました。
しかしモデルチェンジされたCR−Xはハンパなクルマに進化。
仕方なく1クラス上のプレリュードに決定。本田のエンジンが気に入っていたため一本釣りです。同じ営業さんから2台目を買うということで値引きも大きい。
強力な新エンジン「V‐TEC」の搭載車は高かったので、大人し目のSiに決定。
プレリュードといえばナンパ車の代名詞として有名でしたね。しかしバブル時代に設計されたこのプレリュードは、デザインも山猫のように鋭く、エンジンもスポーティに味付けされています。少しだけ硬派なイメージすらありました。
燃費や加速はCR−Xに敵わないとはいえ、居住性や豪華さは「さすがプレリュード」って感じでした。
新居に引っ越した際、マニュアルのクルマでは日常の足には不便だろうと考え、わずが2年弱でワゴンRにチェンジ。傷一つない愛車は130万という高値で引き取られていきました。
スズキ・ワゴンR 660cc(3AT・赤)
発売された直後、革命的とまで言われた軽自動車です。爆発的な人気で納車数か月待ちという状態が続き、中古市場もプレミアが付くほどでした。
たまたま近所の車屋がワゴンRの新車を店頭に並べていて、人気のない赤色だったためか値段も控え目。
私は人気の黒より赤が欲しかったので好都合でした。
プレリュードの下取り額で等価交換が出来ると知り、即決で契約した初の軽自動車、初のオートマ車。
納車直後はあまり街を走っていなかったため視線を感じるクルマでした。
軽自動車とはいえアクセルを踏み込めば結構な加速をしました。売りの室内空間は文句なく広く、大人4名でも十分です。不満と言えば内装のチープさですが、プレリュードからの乗り換えでは仕方のないところ。また3速オートマでは高速走行が苦手。110キロも出すとエンジン異常ランプが点灯してしまいます(笑)。
3年目くらいのころ、深夜の会社の帰り道、国道6号線で右直事故に遭遇。相手は大きな四輪駆動車に乗る初心者の若い女性で、ほぼ正面衝突したワゴンRは一たまりもなくグシャリ。双方に大きな怪我はありませんでしたが、自走出来ないほど壊れたワゴンRは修理代に70万も掛る事に(8割は相手の保険です)。
なんとか生き返ったワゴンR。その数年後、オートマミッションから異音が出てきました。修理代に10万以上掛るので買い替えすることに。
ホンダ・プレリュード Si V−TEC 2200cc(5速MT・銀)
話しが少し前に戻ります。ワゴンRに買い替えてから1年。軽自動車1台ではカミさんに乗って行かれると困るシチュエーションが増えてきまして、自分専用のクルマが欲しくなりました。プレリュードを手放さなきゃよかった…と後悔。
そのとき、ふと気が付きました。
当時高すぎて買えなかったV−TECプレリュードも、今なら中古で買えるんじゃないかと。
探しました。そして見つけました。
手放したプレリュードと同年式のV−TECプレリュード。程度もよかったので決定! 今度の色はシルバーです。
懐かしいプレリュードの車内。同じ車種の色違いを買うとは、どうかしてる?
違います、これはV−TECです。アクセルを踏み、7千回転までは普通の加速。
これ以上回すと、前のプレリュードはリミッターが掛って加速が鈍りましたが、V−TECはここからエンジンのバルブが高速回転用に切り替わり、さらに強烈な加速が始まります。懐かしいブルーバードのドッカンターボのように。
前のプレリュードより燃費も良くて気に入っていましたが、義兄のクルマを譲ってもらう話が出てきたため、乗り換えのために売却してしまいました。
三菱・デリカ スペースギアDターボ 2800cc(4AT・緑&灰)
この頃はちょうど「四駆ブーム」の真っ盛りでした。パジェロやデリカ、ジムニーが人気絶頂の時代。
スポーツカーは廃れ切ってます。
義兄がデリカを買ったと聞いたときは羨ましかったですよ。
ところが2年を過ぎようとしたころデリカを手放す話を耳にしました。高い車高が都内ライフに合わず、ファミレスの駐車場で天井を擦ってしまう。下取りも叩かれてて悩み中とのこと。
私にとっては千載一遇のチャンスです。デリカの売却希望額と下取り査定額の中間の値段で買い取ることにしました。プレリュードを買取業者に売却し、デリカとワゴンRの二台体制の始まりです。
初の四輪駆動車で初のミニバンです。今まで所有したクルマでは一番高価…
スペースギアはパジェロ譲りの本格的な四駆システムを搭載しています。普段はリヤだけ駆動し、滑った時だけコンピュータが前輪も動かすようなハイテク四駆です。モードも運転席で簡単に切り替えられます。雪道が全く怖くなくなりました。
高い車高からの視界は、まるでトラック。渋滞していても先の先まで見晴らしがいい。高速の雨天走行でも水しぶきが窓に掛りません(笑)。
セカンドシートが豪華なキャプテンシートになっており、座り心地も当然ながら、3列目から運転席まで歩いて移動できるウォークスルーが便利でした。
ただスライドドアが左側しかないことや、横風に弱いなどのデメリットもありましたが、力強いディーゼルターボエンジンは故障もなく元気に活躍しました。
やがて、コイツはLEGATOに変身します(詳細は下記)。
ダイハツ・アトレー7 1300cc(4AT・白)
ワゴンRのミッション不調。検討した結果、セカンドカーにはスタイルより実用性が大切だという結論に至り、ダイハツのアトレーを候補としました。しかも軽自動車の非力さをカバーするため7名乗りの1300cc(普通車)に格上げすることに。
アトレー7。誰もが知らない超マイナーなクルマ…
軽規格のアトレーの後ろ半分を30cm長くして、3列シートの7名乗りに大きくした車です。バンパーも大きくしてデザインのバランスを調整しています。事故車のワゴンRは10万の査定額が付き、なんとか新車の買い替えに成功です。
1300ccのエンジンは660ccと比べてもパワフルで、7名乗っても非力さは感じません。両側スライドドアは手動操作とは言え、便利の一言でした。
納車から数年後、ちょうどタントという軽自動車が発売されたとき家族がタントを気に入ったため、買い替えの下取りに出しました。
レガート (デリカ改造キャンピンカー:白&緑)
キャンピングカーへの興味が湧き、スペースギアを改造して本格的なキャンピングカーへと生まれ変わらせる計画を思い付きました。見積もりは350万。もう1台デリカが買えそうな金額ですが、一生に一度のトライと考え、計画を実施。
スペースギアの運転席より後ろをすべて切り取ってから、まずは軽トラックのような状態にします。そこに特注のシェル(居住スペース)を作ってもらうという大改造です。
改造期間は2か月。この世で1台の特注車「レガート」が完成しました。
語ると長くなるレガートの話。街を走れば注目を浴びるし、大型ショッピングセンターに行けば駐車場に入れない。長短さまざまだったレガートですが、こんなに面白いクルマはもう所有できないでしょうね。
改造して5年ほど乗ったころ、ついにエンジンのターボが壊れてしまいました。
またディーゼルの排ガス規制も厳しくなってきたため、これを機会に売却へ。
キャンプにはあまり使わず、街乗りや出張の宿とかがメインでしたが、子供たちにも評判のよかった思い出深い1台です。
ダイハツ・タント 600cc(4AT・白)
タントの実物を試乗したところ、これが広いのなんのって。エンジンのパワーも十分でアトレー7と同等の快適性がありました。軽自動車ですから維持費は安い。車検が近いことも考慮し、計算に計算を重ね、タントに二年乗れば買い替えたほうが安いことがわかりました。こりゃ買うしかないでしょってことで、我が家の新セカンドカーとなりました。
このクルマ、実によかったです。広さ、馬力、可愛らしさ。まるでプラモデルの実物大のような気軽さが、クルマというより家電みたいでした。ある意味で21世紀を感じさせるクルマって感じです。
4年半乗ったころ、私が自動二輪に乗り出しまして、クルマ(ファーストカー)に乗らなくなりました。それならクルマ2台は要らないんじゃないかという話になり、売却することに。大人気車であり程度もよかったことから60万近い買取額が出ました。5年近く乗った百万円のクルマとしては破格の査定額でした。
マツダ・MPVスポーツ 2300cc(4AT・白)
キャンピングカー・レガートを売りに出すにしても何に乗り換えるか。
子供たちの教育費が掛り出した今となっては、もうキャンピングカーには乗れません。出来るだけ広い車内スペースを持つミニバンから選ぶことにしました。
いろいろな候補が出ましたが、私は正直言って何でもよかった。クルマに対する欲も薄れてきていたせいもあります。
家族が気に入った1台「MPV」。モデルチェンジ間際のマツダ車ということで大幅値引きが決定打でした。
両側スライドドアがどちらも電動式で、キャプテンシートにウォークスルー。スペースギアを超える利便性は何ものにも替え難い長所です。動力性能もいいし、車体剛性も静寂性も万全です。
その点、細々と故障するのはどうしたことか。たまたま長期保証の期間内だったため出費はありませんでしたが、この先どこが壊れるのか不安です。1台体制なんだから頑張ってほしい。
でも、買い替える希望車種もないので修理してでも乗り続けたいと思います。